先週からまた一部のお店が営業を再開し、周りの雰囲気も春の陽気そのもののように緩んできているのを実感します。規制は日々緩んできていますが、ソーシャルディスタンスだけは緩んでいません。ここで問題が発生しやすいような気がします。
ハンブルグは北ドイツの中でも感染者数が人口の割合に対してかなり多く、近隣の州はハンブルグとの州境をとじているところもあります。他の州の居住者はハンブルグに普通に出入りできますが、ハンブルグの居住者は別の州には入れない事態が発生しています。
このような時に隣の州に住む知り合いが
「明日、チョコレート持って遊びくよ。」
と連絡があったのですが、どのように対応するのが良いのでしょうか。
通常でしたら「うん、来て来て!」と答えるところですが、今のこのような状況下ですし、絶対にうちに来ていただきたいとはあまり思っていません。チョコレートもうちにあります。在宅していても暇だというわけでもありません。
その人はすでにハンブルグに来るつもりになっていて、うちに来てくださるというお気持ちも、好意以外の何物でもないことも重々わかります。
…というようなことが一瞬で頭によぎりいましたが、でもこの度はやっぱりお断りしました。
うちのマンションのご近所さんは年配の方も多いですし、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭もあります。ちびっこはお友達が来ても、2階から叫んで入り口前にいるお友達とお話しているところも何度も見ています。
一瞬で色々考えましたが
「うちのマンション、周りの人たちに気を遣ってお客さまを呼ばないように暗黙の決まりみたいなのがあって。2-3週間も経てばまた状況が変わると思うからそのときぜひ遊びに来てね。」
その人が納得したかどうかはわかりません。私自身もソーシャルディスタンスの決まりを律儀にきっちり1.5m以上を守っているわけではないのですが、うーん、せっかくチョコレート買っておいてくれたのにごめんね、もうそれだけです。
実際に来客が多いご家族については少しネガティブに噂されているのも耳にしますし、とくにマンションではこのソーシャルディスタンスの温度差は今後も問題の種になるような気もします。
「遊びに行ってもいい?」と聞かれたら断りやすかったかもしれませんが、「明日行くね」と言われたから断りにくく思えたのかもしれません。
とりあえず私は面倒なことが嫌なので、マンションの架空の決まりを理由にこの度はお断りしました…