メッセ・ミュンヘンの会場は巨大です。昔は飛行場だったところが展示会場として使われているので、面積もふんだんにとることができるのでしょう。お台場の展示会場はまだまだ控えめな大きさです。

余談になりますが、国際見本市の中でもドイツは大変質もサービスも良いという統計があります。大きな街なら必ず展示会会場がありますし、空路、陸路ともに 熟考されて作られていることと、出展者、来場者双方へのサービスの成熟度など、どの分野でも高い水準を保っているのがドイツです。アジアで20位以内に 入っているのは上海と香港だそうです。
———–<以下、ドイツの商工会議所より>———–
ドイツのメッセの歴史は12世紀まで遡る。1000年にも及ぶ長い歴史の中で、フェアな市場競争の原理に裏打ちされた見本市というマーケティング・インス ツルメントが確立されてきた。ドイツの専門見本市は、ヨーロッパの、そして世界の市場へのゲートウエー、誰でもが参加することができる産業界のオープンス テージだ。
ドイツでは見本市が一つの産業として重要視されている。2002年ドイツでは324の見本市が開催され、22万2千社の企業が出展し、ビジター総数は 1,640万人に達した。見本市会場は24ヶ所あるが、この展示場の総面積は258万㎡にも上っている。また、世界4大見本市会場の内、3ヶ所はドイツに ある。ドイツの見本市会社の総売上は24億ユーロであるが、世界10大見本市会社の内5社がドイツの会社である(2002年)。
———–<ここまで>———–
先日のミネラルショーですが、商品の大部分はミネラル。そして化石、隕石、宝石+ジュエリーです。使用しているホールは4つ(去年までは3つ)、1. 鉱物(ミネラル) 2.化石+ミネラル 3. ギフト+ミネラル 4. 宝石+ジュエリー とだいたい分かれていました。来場者が満遍なく流れ見学することができるように色々と工夫がしてあり、過疎化しがちなジュエリーのホール(悲しい…)に は、人気の高い地元バイエルンの郷土料理のビストロが出店し(かなりおいしかったです)、インドや中国の出展者が多いホールにはベジタリアン料理やアーユ ルベーダの料理を出すお店が出ていました(こちらはまぁまぁ)。食事と摂る場所も、朝から晩までお祭り状態です。この辺が、最近少し冷ややかな空気が流れ がちなジュエリーだけの展示会インホルゲンタや、バーゼルの時計の展示会と大きく違います。
ビストロやカフェだけでなく、イベントやセミナーもどのホールでも充実し、どこも大盛況です。とくに人気なのは「ウェルネス」と銘打ってある一角で開催さ せるセミナー兼ワークショップです。日本風にいうと「ヒーリングストーン」や「パワーストーン」などの所謂スピリチュアル産業的なものですが、欧州ではミ ネラル+スパ、エステなど、観光産業とタイアップできるように、かなり明るくヘルシー・ナチュラルに、会場のイメージもさわやかにデザインされています。 ここ数年の健康食品志向や自然に優しい感じの波にちょうど乗っているのでしょう。業者向けの初日も、一般開放の2日目以降も、何屋さんか見えないほどの人 の多さです。





石の窓は人気が高く、一般の方からも、建築関係の方からも、かなり評判が良いようです。
きれいですもんね…。
