🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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Luisel Ramos の死

by Jade

Luisel Ramos は今年の8月に亡くなった、ウルグアイのモデルさんです。22歳でした。

どこだか忘れましたがヨーロッパでショーに参加中に亡くなりました。原因は餓死です。Luisel Ramos はいわゆるサイズ0モデル。サイズ0を着る=ショーに出演することが彼女の仕事ですから、それこそ死ぬ想いで努力をしていたのでしょう。少し前に読んだ新聞の記事によりますと、このような話題になる人によくあるように、彼女は今年の終わりには結婚する予定もありました。

華やかなファッションのショーは、女性に夢を与えます。でもその夢のようなショーに出演しているモデルさんだって、人間です。一瞬でイメージが合うから使えるか、はいさようなら、となるかが決まってしまう過酷な世界に生きているのは大変でしょうが、現実の世界では、一体どれだけの女性がサイズ0なのでしょうか。

注目を集めることや、イメージで「ものを売る」ことばかり先行しがちな社会ですが、現実的なサイズの美しい服をショーのためになぜ作らない、作れないのか、と私には疑問でなりません。人が服に合わせるのではなく、人に合う服を作るべきではないか…。

彼女のことがきっかけで、スペインなどでは痩せ過ぎなモデルを使わない運動が始まりましたが、このことに対して欧米のデザイナーさんたちはとても冷笑的で、サイズ0を維持しているモデルさんたちからの反対も多いようです。

そんな世界で生きた22歳の女の子、Luisel Ramos は、前世紀的な資本主義ショービジネスの、哀れな犠牲者のように私には思えてなりません。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

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