ミュンヘン。バイエルン州の州都。ドイツ国内で、ベルリン、ハンブルグに次ぐ3番目に大きな都市です。ベルリンは別格としても、北の大都市・ハンブルグと南のミュンヘンは、比較のされることが多いそうですが、なんとなく東京と大阪とか、米国の東海岸と西海岸とか、そのような感じに例えることができるように思います。
日本からですと、ルフトハンザドイツ航空なら毎日ミュンヘンに直行便が飛んでいます。
空港が好きな私としては、「AIRPORT of the YEAR 2006」でヨーロッパ一の空港に選ばれた(SKYTRAX:英)というミュンヘン国際空港も大変ポイントが高いです。市街から遠いのが難点ですが空港の使い勝手のようなものも、とても良いです。
ミュンヘンが牽引し、ドイツ国内でも経済的にも豊かなバイエルン州。自分がドイツに住んでいるのに変なのですが、私はミュンヘンに着くと「うわぁ、ドイツに来たなぁ。」と思います。
ミュンヘンは毎年必ず行く、いえ行かなくてはならない場所の一つですが、私は冬のミュンヘンしか知りません。2月にある展示会のお陰ですが、数年前からは10月下旬-11月上旬くらいにある展示会にも行くようになり、なにしろドイツで一番寒い地方、山間部にあるミュンヘンなので、10月下旬でもすでに秋も終わりの様相です。ジュエリーの展示会がなぜ夏ではなくて2月に開催されるんだと愚問も抱きますが、ジュエリーやアクセサリーの流通の性格上、この時期が最良なのだ、それしか考えられない、これでいいのだと自分をいつも納得させています。
一般的にいえばミュンヘンが一番美しい季節は、絶対に春から夏でしょう。冬のミュンヘンしか知らない私に、ミュンヘンの近郊に住む友人は毎年同情してくれます。今のところ私はわざわざ夏にミュンヘンに行こうとは思いませんが(同じお金と時間を使うなら、まだ行ったことのないところに行きたいので)、行くなら間違いなく春~夏です。
今年は2月の展示会が例年より2週間も早まったお陰で、セールに遭遇することができました。寒波の押し寄せる気温マイナス20℃にせまるミュンヘンでしたが、街中が人だらけです。東欧からのアクセスも良いですし、東欧よりさらに東のアジアの人達もとても多いです。とくにカールス・プラッツ(Karlsplatz)から市庁舎のあるマリーン・プラッツ(Marienplatz)までとその近辺、私は大好きです。
展示会会場内では「Quiet…very quiet. 静かだ。とても静かだ」と顔を見るたびに出展者の知人が言っていました。来場者の皆さんも街中のセールに言ってしい待ったのでしょうか。私も今回の展示会を早めに切り上げ、街中の散策とセールを多いに楽しみました(ごめんなさい)。
バイエルン風に外観の整ったきれいな街並みで、おいしそうなレストランや屋台が並び、たくさんの買い物をした幸せそうな人達を見るのが、とても楽しいです。普段の私のハンブルグの生活からはびっくりするほどたくさんの日本の方々もお見かけしました。うわー日本語だーー!とちょっとここで感動です。
ユーロ安もあり、たぶん買い物もだいぶ日本よりも安いのだと思います。他のヨーロッパの大都市と同じく、有名なブランドのものはないものを探すほうが難しいくらい、ヨーロッパ中のものが購入できます。
ということは、ミュンヘンは春夏秋冬、楽しいのかもしれません。クリスマス・マーケットももちろん美しく楽しいことでしょう。秋も郊外の庭園や自然、アルプスのほうまで足をのばせばきっと素晴らしいことでしょう。オーストリアのザルツブルグまでも140kmほどです。考えれば考えるほど、ミュンヘンは長所がたくさんあります。やはり、いつかは夏にもぜひミュンヘンに行きたいですね。