あっという間に12月も10日が過ぎました。
8月下旬にはクリスマスのお菓子がスーパーに並びはじめますが、それもこの時期のクリスマスのお菓子、焼き菓子、クリスマス・マーケットは特別です。
ドイツの場合は特にクリスマスの4週間前の準備期間、アドヴェントが始まってから街中にクリスマスの飾りが灯り始めます。北緯が高い場所の暗くて寒い季節でも私はきらいではなく、積極的に好きといえる季節です。
12月のリューベックは夏と同じくらいか、それ以上に観光客が増えます。夏は海に、でも冬は街中に。リューベック市内には伝統のあるクリスマス・マーケットが何か所もあり、魔法学校の映画のマーケットそのものの世界観です。近隣諸国をはじめ、イギリスや北米から来る人たちもとても多いです。
ハンブルグは雪が降るとすぐに除雪車が来て道はいつでもとても快適ですが、リューベックは少しの雪くらいでは人力の除雪です。市内は一般車も通れない道もあるので仕方のないことですが、その代わりうっすらとでも雪が降るとその趣といい、かわいらしさといい、格別です。学生のころから、ハンブルグから友人が遊びに来てくれてリューベックの街やクリスマス市を「かわいい!」と言っているのを聞くと、なんだかとても嬉しかったです。
そんな冬のリューベックの景色と一緒に想い出すのは、やっぱり暖炉の香りです。これもハンブルグではあまり味わえません。私が住んでいる区うちもそうですけど、普通の近代的な暖房器具が多く、暖炉を使っているご家庭は少なそうです。たまに暖炉の香りに遭遇すると、リューベックを思い出します。
冬の景色と、暖炉と色々な料理の香り、お菓子の香り。私の中ではセットになってこの時期のリューベックの思い出となっています。

