あまり深く考えずに作り始めたアカルタマの八角形のシンボルマークですが、八角形について調べてみたら、大変興味深いことが次々と見つかりました。
法隆寺の夢殿や東京武道館が八角形なのは有名ですが、インドのタージ・マハル、イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)のクーポラ、フランク王国のカール大帝が現ドイツのアーヘンに建てたカテドラル、また古代ササン朝ペルシアの国教、火を崇める拝火教のゾロアスター教の中心である「拝火殿」なども、八角形だそうです。シンガポールの1$コインが円に八角形のデザインなのは、八角形が幸運を手に入れる為の最高の形であり、八方位を意味する世界の象徴、陰陽説でいう宇宙観だからだとか。
昔から一度行って実際に見てみたいと恋焦がれている、イタリア・プーリア州にある「カステル・デル・モンテ Castel del monte」は、世界遺産にも登録されている八角形のお城です。これは天文学と数学との一致が多くみられる謎に満ちた八角形お城で、中庭を八角形の8本の塔が囲み、八角形の柱が8つ、柱頭飾りには葉っぱが8枚、扉飾りには花が8つ… と徹底的に「8」にこだわったお城です。
まだまだたくさんの不思議な八角形の話がでてきたのですが、私は子供の頃から八角形が大好きだったので、このシンボルマークを何気なく作りましたが、キリスト教の洗礼堂、イスラム教や仏教の寺院等などをはじめ、世界中で神と人間をつなぐ場には、八角形がよく用いられていることが、お恥かしながらこの度はじめてわかりました。
流れが逆なようですが、このアカルタマのシンボルマークの意味を考えることにより、新しいジュエリーのシリーズができそうなほど、八角形には深い意味とインパクトが私にはありました。