先日、オペラ近くにあるアクセサリーを扱うお店に行く用事がありました。
ポーランドがEUに加盟した時にパリに移り住んだ、若いポーランド人のご夫婦が最近始めたところです。
ご主人は彫金を、奥さんがお店に立ち、運営しています。私がお店に行ったときは、奥さんのほうが最近雇ったアルバイトのフランス人の女の子にいろいろと教えているところでした。
まだ新しい店内はこざっぱりと洗練された感じが落ち着きがあり、外のウィンドーにもたくさんの人が足を止めていきます。
諸々の話が終わり、世間話をしていると、お子さんが16ヶ月になったと話してくれました。長身できれいでモデルさんのような人ですが、自然体なお母さんの顔にもとても好感が持てます。
店内に人が増えてきたので、陳列されている色々なブランドのアクセサリーをぶらぶらと見ていたら、アメシストのついたリングに目が留まりました。今でこそ日本から姿を消しましたが、最近まで百貨店でも取り扱いのあったパリのブランドのものです。
たぶん「宝石」としての価値で見たら、話にならない、「くず石」などとかわいそうな名前で呼ばれそうなアメシストですが、逆に私はここに透明できれいな石が入っていたら、普通過ぎて目に入らなかったと思います。私はこの石とリング全体の雰囲気が気に入りました。
手ごろな値段ですしとても気に入り、私が「リングは美人でも石がぶさいく」と表現すると「きれいな石を使ったって売れるわけじゃないでしょ？」と彼女はに やりと笑い、すかさず「いくつ買ったら何割り引く」とまた計算機を持ってきたので、危うくまた母や義理の妹にも買ってしまうところでした。買い物に来てるんだか仕事できてるんだか。
でも定価で一個だけ、ありがたく買わせていただきました。
クリスマスの飾りがあちこちで見られる季節です。彼女のお店も忙しくなる時期だと思いますが、パリで元気に活躍できるよう願わずにはいられません。
