🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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シンガポール -プラナカンな食事-

by Jade

シンガポールはマレー系、中華系、インド系、その他の民族が住む多民族国家です。そんなシンガポールのおもしろいところは、プラナカンと呼ばれる融合文化の上に成り立っていることではないかと思います。

プラナカンの定義は諸説色々あるようですが、簡単に言えば「マレーと中華の融合」でしょうか。14世紀から16世紀にかけてマレー半島、ジャワ島、スマトラ島地域に移り住んだ中国人が現地のマレー文化に溶け込み、さらの植民地時代のイギリスやオランダの影響を受けつつ、独特のプラナカン文化を形成しました。混血の人の場合指すこともあるようですが、普通はプラナカンの男性を「ババ」、女性を「ニョニャ」ということが多いです。

生活様式やアートなどはもとより、文化が混ざって一番現実的に、そして切実にすばらしいは食べ物ではないかと、私は密かに考えいます。特にシンガポールのプラナカン料理は「ニョニャ料理」といわれ、郷土料理のチキンライスやラクサは有名です。マレーシアにもありますが、シンガポールのチキンライスとラクサが、私はとくに好きなのです。

チキンライスは、チキンを茹でた汁で白いお米を炊き、その上にチキンをのせて食べる料理です。とてもシンプルなのですが、そのつやつやでほっこりおいしいお米がたいへんおいしいです。
ラクサはカレーのようなスパイスの効いた汁とココナッツを混ぜ、魚介類を付け合せた麺類です。どちらもシンガポールのホーカースと呼ばれるフードコートの定番です。

ラクサチキンライス<は日本でも購入できます。とてもよくできています。とくにラクサは本当にお勧めですが、普通の場合、付属のチリを全部いれると辛いかもしれません。)

私のシンガポールへの熱い思いは今に始まったことではありません。ずっと前から、良い思い出があるのです。
生まれて初めてシンガポールを訪れたのは、私が小学校の3年が4年生の頃だったと思います。シンガポールでも有名なホーカース、ニュートンサーカスは今でこそすっきりと清潔、値段も観光客向けにレストラン並みになってしまいましたが、当時はまだ地元の人が普通に食事をする場所でした。なんだか覚えていませんが果物をしぼったおいしいジュース(コーラ類の輸入品は物価に対して異常に高かったそうです)と、よくわかりませんが親が頼んでくれた料理を食べ、新鮮なジュースが気に入りさらにおかわりをし、あーおいしかったと幸せに気分よく夜ごはんを食べた私はすっかりおなかを壊したのでした。


ホテルに帰る途中、心配したタクシーの運転手さんが不思議な薬をくださり、運転手さんよりさらに心配したのか(?)母はその不思議な薬をきちんと私に飲ませ、お陰さまで腹痛は本当にすぐ瞬く間に治りました。何を服用したのかは今となっては永遠の謎です。

この時のタクシーの運転手さんがくださったナゾの薬を服用したシンガポール滞在以来、そしてさらに以前に幼少のころ訪れたサイパン、パラオでの発熱のお陰で(いつかこちらにも記載します)、私は右に出るもののないほど丈夫な胃腸を得ることができ、今日にいたっています。もしかしたら、あの時の運転手さんは仙人だったのかもしれません。ありがたいことです。

数十年前のあのときよりも、シンガポールはさっぱりとし、街中は緑が多くきれいです。普通にいえば「発展した」というのだと思います。どこを歩いても清潔で治安が良く、食べ物もおいしく、大都市でも自然体に人々が生きるシンガポール。小さな国ですので数日あれば国中のほとんどが見て回れますが、それいつも長めに滞在したい、やはり私の大好きな国です。

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