フライブルグは、ドイツ南西部の黒い森地方の中心的な街です。フライブルグからはフランスやスイスまでの国境がとても近く、また昔からの大切な友達が住んでいることもあり、とても頻繁に遊びに行きます。
その友達はイギリスのケンブリッジにいたときから、かれこれ20年くらい交友が続いています。彼女がイギリスからドイツに戻った後の夏休みに、訪ねて行ったのが初めてのフライブルグです。
彼女はその後、ドイツから再びイギリスに留学、就職して何年もイギリスに住んでいたのですが、私はドイツの黒い森がとても気に入り恋い焦がれるように、彼女がいなくても、ご両親のもとに遊びに行ったりしていました。
(彼女がフライブルグの実家にいようがいまいがお構いなしでした、今から思うと図々しいですね。すみませんって気持ちでいっぱいです)。
何度行っても山やぶどう畑のある景色が私にはとても美しく、古いフライブルグの街並みも旅情がたっぷりで好きなのです。私の中の「いつか住みたいドイツの街ランキング」で5本指の中に入ります。便利な地理的条件、きれいな景色とおいしいごはん(友達のお母さんが作ってくれるごはんがおいしいからかもしれませんけど)。
さらにさらに、北ドイツに住む私にすれば灼熱とも思えるほど暑い夏(森なので湿度もかなり高いです)。そんな南ドイツのフライブルグは、私にはいつでも遊びに行きたい場所です。
そんな友達がイギリスで会社を辞め、ドイツで仕事を見つけてまたまた戻ってきたのは、今から6年ほど前です。その後も少なくても1年に1回くらいはフライブルグに遊びに行きますが、3年ほど前に、街を見下ろす丘の上に新しい鉄塔があることに気がつきました。街の憩いの散策道にある、丘の頂上です。高いところにある物見の塔、行かずにはいられません。
山のある地方に住んだことのない私は息切れしながら丘の上までいくと、すばらしいものを目にしました。
世界各国の言葉があるのではないかと思うほどの落書きの中に、日本語を見つけました。
まぬけなことに名前も書いてありましたが、まぁそんなものは興味がないの写真には撮ってありません。
ただ、若い男の子のグループが(たぶん大学生の交換プログラムか何かかと拝察します)フライブルグでとても良い時間を過ごしたであろうことがこちらにもとてもよく伝る文がいたくさん書いてありました。とくに私が気に入った落書きがこれです。
「みんな大好きです!!」
「みんなに感謝」
すばらしいではないですか。
その他にもこのグループと思われる明るい落書きがあったのですが、私はとくにこの2つがいいなぁと思いました。
誰が置いていったのか、この言葉のそばには青い空に映える赤い風船がありました。
どんなにたくさんの言語で落書きがあっても、私にはこの日本語の落書きが最高だと思います。
(落書きを推奨しているわけではありません)。
ずっと前からフライブルグは大好きですが、この日から私にはフライブルグがますます明るいイメージを持つようになりました。
それにしても、私は写真を撮るのが下手ですね。びっくりしました。もっときれいに写真が撮れるようになりたいです。