日本と同様に、年が変わりドイツを始めヨーロッパでもジュエリーやアクセサリーの展示会が続く季節です。展示会に出展する際に、とても脇役なのになくてはならないものを私はよく忘れます。靴をきれいにする道具です。
「道具」といっても泡々で靴をきれいにして革も保護してくれる缶の洗剤です。とりあえず靴が手早くきれいにできるこの洗剤がないとやはりとても困ります。
家には持ち運び用に常備してあるのでこれを持っていくのが理想的ですが、忘れたら買わなくてはいけません。ちょっともったいない気もしますが、仕方がないです。
忘れた場合は会場かホテルの近くの靴屋さんで靴の泡を買いますが、たいていレジの近くにある靴の洗浄用品売り場で選んでいると、必ず話しかけられます。100%です。
店員さん(以下 店)「靴をきれいにするならこっちのほうがいいですよ」
私「ありがとうございます、でも今使ってるのがこっちの会社のなんで同じのがいいんです」
店「その靴をきれいにするの?」
私「この靴もだけど別の靴にも使うしやっぱり使い慣れてるこれがいいの」
店「いや、こっちのも同じような機能だし。そのカバンも磨きたいでしょ」
私「まぁね」←展示会にはいつも似たような黒い靴と黒いカバンです。
店「じゃこれにしなさいな。私も使ってるけどこっちのほうがいいわよ」
同じ缶がほしいときはどうするのでしょうか、いやいやそれでも私がこっちが欲しいんですと頑なに言い張ればいいのですけども、なぜか店員さんの「私も使ってる」という言葉に私は弱いのかもしれません。
いやそれ以前に本当に機能が違うのか?本当にその店員さんがその缶を使っているか?
とか、考えるとキリがありませんが、とりあえず靴がきれいになって革も保護されれば、まぁ私は満足なのです。とはいえ同じような靴をきれいする泡の缶が、先日ついに4つに増えました。4つともメーカーは違います。泡々の洗浄能力の違いはよくわかりませんが、全部別々の場所で、それぞれの店員さん方のお勧めです。
でももうこれ以上似たような缶は増やすまいと私は決めました。缶を一つ、展示会に持っていく什器セットに入れることにしたのです。どうしてもっと早くそうしいなかったのか悔やまれますが、これでもう出先で靴屋さんに駆け込むこともありません。
ちょっと一息つけるまであと少し、いつもの靴とカバンと洗剤の缶も共に、展示会をもう一巡りして参ります…。