🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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ハンブルグで騒動

by Jade

先週末、ハンブルグでG20に関連して騒動がありました。暴動です!この大騒動があった場所は、約20年くらい前に私が通っていた学校の近くでした。本当に心が痛みます。

先週の木曜に街中へ行ったときには、すでに大きな企業はチェーン店系のお店などは騒動の準備をして店舗を木の板などで囲っていてG20に関連して「起こりうるであろう騒動」に準備をしていましたが、本当にお気の毒になるのは小さなお店を経営している方々、そして現場近隣に住んでいる方々にとっても本当に迷惑な話だと思います。
私が今居住しているのは隣の区ですが、他人事ではありません。

ここで!私はある種の「パラレルワールド」を経験しました。
ハンブルグは一つの市ですが、ハンブルグ市だけで州でもあります。市内に入るための車の規制でうちの近所も普段よりも交通量が少なく、電車も運行しなくなる可能性があるということで、金曜のお昼頃には帰宅する人が多く、ご近所さんもひなたぼっこをしたりバーベキューをしたり、まるで普通の休日です。

テレビのニュースを見るとG20のサミットの内容よりも、うちから電車で15-20分くらいの場所で起こっている騒動ばかりライブ中継で見ることができました。
だからといって一般の住民がなにかできるわけではありません。ただ「あらら…騒動が起きている」とテレビで眺める以外になにができるのか…悲しく思うばかりです。
もう何日も前から警察の方々が2万人くらいハンブルグに集結されていますし、さらに騒動が発生時にはベルリンから特殊部隊に方々など速攻で投入され、それはそれは大変なことになっていたのです。

夕方、買い物帰りに偶然いっしょになった下の階に住む年配の女性が「まるでパラレルワールドだわねぇ」言っていましたが、
「なるほどそれだ」
とすかさず私は思いました。

重要な国際的な会議が市内で開催されていたら、もしかしたらその騒動の現場はうちの近所だったかもしれないのです。
(ただうちの近くには、話題性でいえば暴れて壊しても楽しそうな物はないですが)

テレビの中では、自分が知っている場所で車が燃えていたり小さなドラッグストアを壊している人たちがいるのに、現場以外の場所では、普段より交通量が少なく、警察の方々も市内にたくさんいらっしゃるので安全で穏やかな夏の夕刻…本当に「パラレルワールド」という言葉がぴったりでした。
こういう状態を「実感がない」というのかもしれません。

他人事ではないのに、同じ市内で今現在起こっていることと自分の周りがあまりにも違う、とても奇妙な週末でした。

文末ではありますが…

現場近隣の被害に遭われた方々の心が一日も早く癒えるよう、心よりお祈り申し上げます。

ハンブルグの先週の木曜の午後の感じ。
すでにガラスをカバーしてありました。

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