大好きなハンブルグについて。
ハンブルグは北ドイツにあります。ドイツでは2番目に大きな街で、バルト海と北海に近い港町です。海から近いといっても港があるエルベ川から下流の北海までは、約120kmくらいあります。バルト海までは90kmくらいなのですが、直接は繫がっていません。
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「ハンブルグ」の呼び方
ハンブルグ・ハンバーグ・アンブール・ハンブルゴ…
言葉によって呼び方は様々です。日本語表記ですと「ハンブルク」が多いかと思いますが、私はスペルの「g」に忠実に「ハンブルグ」と書きます。どちらにしても外国語をカタカナ表記にするのには無理があることが多いですし、私はどちらでもいいように思います。
「ドイツ語の発音だと『ハンブルク』のほうが近いですよとご指摘をいただいたことも実はあるのですが(そしてその説明もウィキペディアにあります)、正確に現地語に忠実にカタカナにすると「ハンブルヒ」となります。美しくないですね。現地語は無視して、やはりハンブルグかハンブルクが普通に記載する際にはよいかと思います。
ハンブルグの利便性と規模感
ハンブルグは便利かどうか、と聞かれると、私はうーんまぁね、、程度の答えしかできません。私が住んだことがある国や場所の中でも便利だし治安もいいし、でも東京にくらべればだいぶコンパクトな街ですし。
私にとっては便利ですが、日本の家族が住む埼玉県の南東部にある越谷市と比べてみると、越谷のほうが断然便利な気はします。
東京と比較できるほど大きな街はヨーロッパにはあまりありませんが…強いていえばベルリン、ロンドン、モスクワでしょうか…ハンブルグはその比では全くないほどコンパクトです。私にとっては、パリとハンブルグは比較できる大きさです。まぁパリは首都ですので街の格が違いますし、ハンブルグは緯度もさらに高く街の真ん中に湖がどーんとあるので地下鉄の移動も不便な時もありますが…街のサイズを比べるなら東京やベルリンよりも、パリ、またはチューリッヒやジュネーブのほうが比較しやすいです。
クリエイターが抱くハンブルグのイメージ
パリでクリエーターをしている人たちに言わせるとだいたいこんな感じて…:
パリで同等規模の展示会がドイツであるとした場合、出展する?と聞いてみると、
ベルリンなら → 行く!
ハンブルグなら → んー小洒落たもののほうがいい感じ?
ミュンヘンなら → コンサバティブだよね?
他のドイツの街は → (目の焦点があわない←返事に困ってる、あるいは興味がない)
一般論ではなく私のようなクリエーターが勝手に抱くイメージです。
私は…フランスよりドイツで出展するほうが断然好きです。メッセ自体の成熟度が高いからです。
(注意:私が出展する規模の展示会の場合です。大手の企業の展示会はヨーロッパのどこでも高品質の展示会が開催されています。)
ただ観光旅行となりますと、日本からのツアーのほとんどが北ドイツではなくて、ミュンヘンや黒い森など南の山岳地帯が多く、オーストリア、スイスと3カ国絡めて組まれていることを考えても、日本の方々からの旅行としての需要は北ドイツはあまりないのだと思います。そして、日本の方々にとっては「ふーんこれがハンブルグね」という感じなのも、正直とてもよくわかります。港も、日本の港を見慣れている方々からすると、あっそう、これがハンブルグの港ね…くらいな感じです。
日本よりヨーロッパの人たちに人気があるハンブルグ
ヨーロッパの人達はハンブルグが大好きです。私にはとてもよくわかります、私もハンブルグが大好きなので。
一般的には、歴史的にニュートラルだったり、文化的にもコテコテにドイツというよりは北欧にかなり近いことが要因かと思います。
ただ私がハンブルグが好きなのは、もしかしたら昔の思い出によるところも大きいです。私は昔はリューベック住んでハンブルグに40分ほどかけて通学していました。なので、ハンブルグもリューベックも両方好きです。学生だったのはもうだいぶ昔なので、さすがに当時の友だちはもう大部分がハンブルグやリューベックにはいませんが、それでも私は北ドイツが好きです。
「ハンザ都市」「ハンザ人 Hanseaten」という単語にハンブルグ人やリューベック人はかなり反応しますが、中世の同盟のお陰で未だに仲間意識が沸き上がるようです。それ以外はそれほど ハンブルグ x リューベックが仲が良いわけではありません。リューベック x キール もさらに微妙です。 まぁいろいろあるようです。
なにはともあれ、中部ドイツや南ドイツにくらべると、私には住むにはやっぱり北ドイツがしっくりきます。基本的に北ドイツのメンタリティーが私には合うのだと思います。
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☆私のとても若いお友だちへ…
ハンブルグではなくても、ドイツに行きたいと思ったときがたぶん行き時です。一人では心配だったら、ツアーなどでもいいと思います。あまり心配しすぎたり、行かない/行けない理由ばかりをわざわざ考えて探していると、この先ずっと行かないままになってしまうかもしれないし。
もしわからないことや心配なことがあれば、いつでも連絡をください。
地球は思っているよりも案外小さくて、どこの国出身とか人種とか、何語を話すとかカテゴリーを外して見てみると、人間て案外どこでも同じです。
同じ言語を話していても、本当に理解できない人や理解されないこともあるし、それは言葉の問題ではなくて、その「人」のによるものなので。
日本やヨーロッパは、もっと地球規模で見てみるととても恵まれていると私は思います。
いわゆる「ユートピア」のようなものは地球上にはない設定になっているので、どこに住んでも良いところも良くないところもそれぞれたくさんあります。どこに住んでもパーフェクトな場所というのはないので、住む場所が選べる自由があるのなら、好きな場所に住むことがいいと思います。
生活を始めると日本かヨーロッパの違いなど比較的小さくて、結構どこでも同じだし。どこに住んでも自分が変わるわけではないから。その国の食事がおいしいとかそうではないとか、それは観光する人の目線や外食が多い人の話で、自炊をすればあまり関係のないことだし。
ぜひ一度日本から飛び出してみてください。飛び出してまた日本に飛び戻っても、絶対大丈夫です。←無責任でごめん
