昨日のつづきのようになりますが、バーゼルについてです。
スイスで3番目に大きなドイツ語圏に属する街で、フランスとドイツに国境を接しています。
通常「バーゼルの空港」というとユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港ですが、これはフランスにあります。東京ディズニーランドが千葉県にあるようなものです。
私感ですが、この空港の最大の特徴は出入り口がEUとスイスにあることです。
昔々、石器時代のような昔、私は毎年夏にはフライブルグ(ドイツ)に住む友達の家に遊びに行っていました。少し大きくなってからは飛行機で行ったことがあったのですが、友達がお父さんと空港まで迎えに来てくれることになり、心配性なお父さんは「EUの出口で待ってるからね、スイスの出口にいっちゃだめだよ」とたしか電話とメールを各5回ずつくらいくれたことを覚えています。
これはスイス側とEU側の出口。これは陸続きのヨーロッパでもEUに浮かぶ小島のようなスイスならではの特徴です。私は日本からいらっしゃる方がスイス に到着されるときは、可能ならチューリッヒよりもバーゼルをお勧めしています。スイスで最大の都市・チューリッヒ(首都ではありません)も美しいですが、3国にまたがる国境の雰囲気も、そして空港も楽しいからです。
北のハンブルグからバーゼルに行くときには、私は最近はもうずっと電車を利用していました。飛行時間は1時間半くらいですもスーツケースを待つ時間が40分以上ということも多く、それに荷物の重量制限やセキュリティーも厳しくて…そうあるべきだとはわかっていますが…電車で7-8時間かけてバーゼルに行くことと選んでいました。
名前は忘れましたがこの地方のお菓子や市場のおいしいチーズの試食、市内を走るたくさんのトラム。そして「祭典」と言われるのがふさわしい展示会、バーゼル・ワールド。
もうこの展示会を目的にバーゼルに行くことはないのだなと思うと本当に一抹の寂しさが湧いてきます。
でもよく考えてみると、仕事で行くよりは誰がなんというと旅行で行くほうが楽しいでことでしょう。
今週末5月16日からは国境が少しずつまた開き始めます。まずはルクセンブルグ、そして6月15日にはオーストリアやフランス、そしてスイスとの国境も再び開く予定なようです。
今度バーゼルに行く機会があれば、ゆっくり観光に行きたいと思います。
ありがとうバーゼル!