🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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パリが泣いている

by Jade

パリはとても不思議なところです。どうしてかわかりませんが、パリに行った人たちに「パリは自分にとって特別な場所」という気持ちを誰にでも与えるからです。私にとっても例外ではありません。

パリには1年住みました。長いようで短い期間です。四季を1回ずつ、その移り変わりを見ただけで、本当にその街を知るには、私は少なくても3年-5年は住んでみないとわからないように思います。

暮らすというには、1年はあまりにも短い期間でした。

ただ、人生で一番、私が不思議な現象、よくわからないけどいわゆるスピリチュアルな出来事に遭遇したのは、パリです。

私は怖いのと気持ち悪いのが大嫌いなので、そういう経験はしないことに人生設定を自分でしてあるので、そういう怖いような心霊現象の類いではありません。本当に「不思議な出来事」が多くあったのです。

幸いなことに、犯罪や事故に巻き込まれることは皆無で、自分のことだけに集中して住むことができました。物作りにも専念できました。とても明るくポジティブな、何かに確実に「守られている」と、言葉では表せないほど強く実感できたのは、私にとってはパリなのです。私はどこかの国に行ったり滞在したりするのはまったく問題ないのですが、パリでは不思議となにかに「守られていた」と、未だにその言葉しか思い浮かびません。今日食べたご飯がおいしかったというのと同じくらい、そのように「何かに守られている」と確実な実感があったのは、パリだけです。

もしかしたら、本当に「天使」とか呼ばれている存在だったのかもしれません、それはわかりません。それだけでなく、目に見えない世界での不思議なことが、本当に多くありました。
長いようで短い1年間に、そのほかにも色々なことがありました。こちらとかもです。
その後何度パリに行っても楽しいし、これかも度々いくと思います。いく度に、いつも嬉しくなります。

今、現在進行形で、パリのノートルダム大聖堂が燃えています。
今の時点で火災の原因はわかっていません。ただ恐ろしい勢いで燃えていて、消防車も届かない状態です。
今、大聖堂が燃えている様子に、私はここ数年で一番、心が折れています。とても近いところに住んでいたので、大好きなセーヌ河同様、その姿を見ない日はありませんでした。セーヌ河とも、なかなかいいヤツという感じで私はとても相性が良かったのです。

大聖堂の外からはもちろん、入り口前に長蛇の列がないときは中に入り、どれだけノートルダム大聖堂には心の話し相手になっていただいたことかわかりません。

その、パリのノートルダム大聖堂の屋根が燃え落ちていく。

時差がないハンブルグとパリの空がほとんど同じで、とても近くに感じ、よくわかりませんが涙が止まりません。
さらによくわからないことに、普段ほとんど更新しない、この日記帳に書かずにはいられません。大聖堂が燃えている様子がフラッシュバックして、今日は眠れるかもわかりません。
とても、とてもありきたりですが、世界が平穏でありますように。祈らずにはいられません。

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