🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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マスクを忘れて外出した日に思ったこと【マスクはやっぱりドイツでは浸透しないのか】

by Jade

先日は普段使っているカバンではなく別のカバンで出かけたらすっかりマスクを入れ忘れてしまいました。

ハンブルグの場合は一応駅構内でもマスクをするという規則がありますが、ホームについてからマスクをする人が多いです。私も駅のホームについてマスクをしようと思ったらマスクがカバンに入ってない。
時間もないし電車もすぐ来てしまったし、まぁいいや中央駅でマスク買おうと思いとりあえずハンカチタオルをマスクの代用に乗車しました。

ふと思ったのですが、マスクを買うためにお店に入るにはマスクが必要なのではないか?ということです。どこのお店でも入り口にはそのように張り紙があります。

・入店前にマスクを着用してください。
・1.5mの距離を保ってください。

たいていこの2点セットです。

中央駅でインフォの前を通りかかったら、誰も列を待っている人がいなかったので駅構内のどこに行けばマスクなしでもマスクが買えるか、聞いてみました。キヨスク的なお店ならマスクがなくても買えるかなと期待しつつ。

私「すみません、マスクをうちに忘れてきちゃったんでマスク買いたいんですけど、すぐにマスク買えるところありますかね、ここまで来るのはちゃんとタオルでマスク風に装着しましたよほら」。
インフォカウンターの人(←マスクしてない)「は?それで充分ですよ?わざわざ買う必要ないですよ。」
私「いや、そうかもしれませんけどね、これから人に会うしお店に入るかもしれないし地下鉄も乗るし、やっぱりマスクが買いたいんです。」

カウンターの若い男性の後ろでごそごそと作業をしていた年配の男性もやってきて、二人でひそひそ話しを始めましたが
年配の男性(←マスクしてない)
「家にはマスクがあるんでしょ?どうして買うの?」

…これですこれこれ、ヨーロッパで面倒なやつ。

私「いやだからね、マスクをぱっと買って今日1日使いたいんですよ、マスクしてないとどこのお店にも入れないし。私は今マスクが絶対に買いたいんです。

またなにか二人でごそごそと話していましたが、
「2階の薬局とドラッグストアにならマスクはあるはずだけど、マスクなしで入店できるか私たちにはわからない」と教えていただくことができました。そりゃそうだな。
薬局のほうが衛生面に厳しそうなので、私はとりあえずドラッグストアに行きました。

ちょうど入り口で商品を並べていた女の子に事情を話したところ、今は空いてるからそのままレジまで行くといいよ、マスクはレジにあるから。と教えていただき、レジの直行することができました。

レジの人(←顎マスク)「はろー、なにか用ですか」
私「はろー、マスクください」
レジの人「10枚セットでいいですか」
私「1枚だけってのはありますかね、今日忘れてきちゃっただけなんで」
レジの人「いや、10枚入しか取り扱いがなくて」
私「じゃそれください」
レジの人「一袋に10枚入ってるんですよ?」
私「だってそれしかないんでしょ?」(売ってくれよー)
レジの人「うちに帰ればマスクあるの?」
私「うちに帰ればあるけど、今は持ってないんですってば」
レジの人「だって9ユーロしますよ?」
私ちょっとイライラ「9ユーロ支払うんでその10枚入りのくださいよっ!ビッテ!」

レジのお兄さんは親切以外の何物でもなく、本気でもったいないと思ってくれたのだと思います。私が支払うときにも「まぁ消耗品だしそのうち使うしね」と独り言で自分に言い聞かせるようにレジを打ってくださいました。

正直に言えば、駅で「マスクが買いたいんです」と主張しているのにやっとマスクが買えるまでにこんなに面倒だとは思いませんでした。例外的な出来事だ願わずにいられませんが、とてもドイツ的といえばドイツ的、親切と余計なお世話のまさに紙一重なやつです。
その後はとても良い1日を過ごせたのでまぁいいのですが、とりあえずマスクを忘れて駅で購入することは面倒だとわかったので私は今後マスクを忘れて外出することはないと思います。

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