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「なぜドイツなんですか？」とよく聞かれます。「そんなにドイツが好きなんですか？」ということも聞かれます。
好き嫌いで言えば、私はドイツが好きですが「どうしても」「何が何でもドイツでなければ！」という気持ちでもありません。ただ何かとご縁があるだけです。
私の父は昔々、私が生まれるよりさらに昔、ヨーロッパにいました。その中でもドイツには長くいたのでしょう、当時からの父の仲間は私が小さい頃からよく父のもとに遊びに来ていましたし、そんなご縁は時間が経ったからといってなくなるわけではありません。私も父の友人の家にはよく遊びに行きました。大叔母はドイツの人と結婚しスイスに住んでいます。日本ですと、もしかしたらかなり個性的な、難しい女性かもしれませんが、私は大叔母がとても好きです。彼女は卵に絵を描く作家で、そのアトリエは私の憧れの仕事場で、いつでも機会があればすぐにでもお邪魔したい場所の一つです。
そして今では、私の友人や一緒にお仕事をして下さる方の多くが、ドイツの人達やドイツに住む人達です。
一度生まれた良いご縁は、私は大切にしたいといつも思います。そんなご縁が多いの場所が、偶然「ドイツ」なのです。