9月になり、展示会が続く季節になりました。
私の大好きなベルリンでの展示会にて…やらかしてはいけないことをやってしまいました。
たぶん半年かもしかしたら1年前に新規でお越しくださった方に連絡をすることを、私はすーーーーーっかり忘れてしまっていたのです。
とても幸運なことに、少しお怒り気味ではありますが、私のブースに苦情を言いに来てくださいました。
これは本当にありがたいことで、どんな理由でも再度来てくださったことはお礼を申し上げるべきことです。そして、連絡をお送りするべきなのに忘れていたので謝らなくてはいけません。
オイオイ 私が忘れてたなら連絡しておくれよ言っては火に油を注ぐ状態というやつになることは、火を見るよりも明らかです。
このような気が強そうな女性が7割(~9割)くらい怒ってる状態で何か言われると、私は気が滅入ります。この場合は自分が悪いので本当に申し訳ないのと、それでもブースに来てくださってありがたいのと、なんと申し上げていいかわからなくて、間違った気持ちを伝えてしまいかねません。こういうときは正直になるのが一番だと、私は思います。
「すみません、連絡を忘れてしまいました。ごめんなさい。わけのわからない宇宙人だと思ってお許しを…よろしかったら今回のものも見ていってください。」
ぜんぜんばかにしているわけではありません、私はわからないことや困ったことがあるとすぐに宇宙人に戻ってしまいます。
お役所にて : このとんちんかんな日本からきた外国人の私に向かってドイツの公務員さん方が意味のわからない屁理屈や理解不能な道理を延々と説明されると、
私「すみませんがあなたね、宇宙人を相手に話してると思って説明してくださいな。」
伝票を書くのが遅くてお客様がいらいらされていると…間違えてはいけませんからね… :
私「伝票に不慣れな宇宙人だと思ってもうちょっとお待ちください…はい、リラックスしてね、その水晶でもご覧になっててくださいな。」
不思議とドイツにいる皆さまは納得され(…いや、たぶん納得はしてないと思う)、いつも事なきを得ます。
でも今回のベルリンで再度来てくださったこのお客さまは、別でした。
お客さま「は?私も宇宙人なんだけど」
っっっ…、と一瞬返答に詰まりましたが…まぁいいとします、記念すべきドイツでの宇宙人仲間発見の瞬間です。
私はある意味感動して、つい調子にのり
「いやぁー やっぱり地球の鉱物は宇宙で一番美しいですね、地球に来た甲斐がありますなぁ。」
などと言ってみると
「あなた、前回も同じこと言ってたわね。」
…ですよね、けっこういつでも皆さんに言ってるので。なんかもう何を言っても突っかかってこられそうだわ。
でも私は本当にそう思っているんです。
「私もそう思うわ」と、重ね重ねありがたいことに、新規でご契約をいただくことができました。
こういうのをなんというのでしょうか…もしかしたら諺で一言で表現できるような気もしますが、私にはふさわしい諺がすぐにぱっと思いつきません(あとになっても思いつかないかもしれませんが)。
弘法も筆の誤り でもないし 一喜一憂 いや一寸先は闇、でもないし、終わりよければすべてよし。というのでしょうか。
いえいえ、何かが終わったわけではないのです、始まったのだから。
今回も、この新しい宇宙人仲間だけではなく不思議なご縁をたくさんいただきました。
残念ながら、ヨーロッパの展示会で私のブースに来てくださる方々がこの日記帳を読むことは、まずありません。それでも私のブースに来てくださる方々に、心からお礼の気持ちを送らずにはいられません。
夏は終わりましたが、展示会の季節はこのように謎につつまれ、今年も始まりました。