🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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アップルパイ・ループ中

by Jade

ここ数日で北ドイツはだいぶ涼しさが増しました。寒いというほどではなくても、涼しすぎるさわやかさな秋の陽気に木の葉もそろそろ色鮮やかになりそうな、ちょっとわくわくする季節です。

8月の終わり頃から郊外の森や草原で色々な木の実が採れるようになります。私はそのへんの小道ですぐに採れるブラックベリーやりんごをたくさん摘み(食べ)ました(この2種類しかわかりません)。が、実際は私のような者が道ばたで摘めるような木の実は、すぐになくなってしまい、簡単に採れる場所は競争率が高く、早い者勝ちなのです。私は木の実について詳しくないですが、行き交う人のカゴやバケツを見るとはなしにちらりと見ると、かなり色々な種類の木の実が入っています。たぶんわかる人が探せば色々な実がなっているのだと思います。

私が今住んでいる地域は野生の木の実狩りだけではなく、お裾分け文化がとくに年配の方々では盛んで、最近はりんごをよくいただきます。たぶん、郊外の草原の奥深くにある自分だけが知っている(と思いたい)おいしいりんごの木を、私に自慢ついでにくださりたいのだと思います。

実際、北ドイツ原生のホルシュタイン・コックスという野生のりんごはとてもおいしいです。私はありがたくいただくのですが、お礼をするにも私は草原や森の道なき道をつきすすんで木の実を探すほど、度胸が据わっておりません。トゲとかあったら痛いし、草や葉っぱでちくちくしたら大変です。虫とか花粉とか木の露とかでかゆくなってしまうかもしれないし、それもいやだわ、とか。

そんなゆるい自分でもできるのは、いただいたりんごでアップルパイを作り、召し上がっていただくことだとある日思いつきました。りんごを煮て、市販のパイ生地にくるんでオーブンで焼くだけです。初めにりんごをくださった方は、私の作った不細工なアップルパイでもとても喜んでくださったと、私は印象を受けました。その翌日、別の方からまたりんごをいただきました。調子に乗っている私はアップルパイを作りました。別の日、またまたりんごをいただきました。アップルパイを作りました。またりんごをいただきました。アップルパイを作りました。現在それがループ中です。もしかしたら私はご近所さんの間でパイ作りの名人だと思われているのではないかと、妄想し疑っています。今日は12個りんごを煮ました。まだ手つかずのが山ほど残っています。

ものすごく正直なことを言えば、先日いただいたりんごは「ちょっとそこのあなた!このりんご、スーパーで買いましたね?どうなんです??」と聞きたくなるほどきれいな整ったものだったので すが、まぁいいのです。その方はいつもお世話になっている、ご近所の一人暮らしのおじいちゃん、私の茶飲み仲間ですから。。

まさかアップルパイ作りでこんなに忙しくなるとは思ってもいませんでした。もしヨーロッパが超不況になって、自給自足、物々交換の生活がやって くることがあるとしたら、私はパイ屋さんでも始めようかと思います。。。と、それは冗談です。そうならないことを願います。

自分がこんなに地域密着型だとは、正直自分でも知りませんでした。のどかな地方都市に住むのもなんだか悪くないかも、自分に合ってるのかも、面倒かもだけど、と最近しみじみ思います。

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