先月発売が始まったブルガリの新しい八角形の時計(メンズ)、octo(オクト)の記事で、秀逸な八角形の説明をこちらの記事で見つけました。
一部コピー&ペースト抜粋
以下↓
遍在する八角形
八角形は、ヨーロッパからアジアに至る数々の建造物においてその足跡を残してきました。とりわけイタリアに多く存在しますが、“永遠の都”ローマ周辺に点 在する古代建築に加えて、最も代表的な建物の一つが「デル・モンテ城(Castel del Monte)」(プーリア州)と言えるでしょう。多くのシンボルを持つこの13世紀に建てられた壮大なお城は、数学と天文学の分野において洗練された英知 を具現化しており、「学びの神殿」とも呼ばれます。
一方、イタリアから何千キロも離れた中国では、八角形は、まさに中国の歴史、文明、信条の基礎を成すものでした。紀元前一千年代初め頃に編纂された『易 経』の中心的役割を担う八角形は、世界情勢やその後の進化を占うものとして用いられました。8つの面はそれぞれ天と地で起こる事象を象徴し、絶え間なく変 化する天地の事象を表しました。『易経』は今日に至るまで中国の思考パターンを強く形作る、複雑な宇宙進化論に由来します。陰陽の原理(太陽と月、男性と 女性、能動的と受動的など)に対抗もしくは補足するものという考えに基づき、また、この二元性を体系的に細分化することで、『易経』は64の形象を示し、 起こり得る変化を占うのです。
神聖ローマ帝国中期、四角と丸は建築原理に則って表現される象徴的な結び付きを表しました。15世紀に建てられた、中国北京市にある祭祀建造物「天壇 (Temple of Heaven)」は、天と地、神と人間といった中国の宇宙進化論の根底に流れる関係を象徴するものとして建立。「天壇」は南が方形、対して北は「天は丸 く、地は四角い」という古代中国の考え方により、円形となっていました。
数学者にとっての無限大から宇宙の全体性まで
グラフィカルな形にもシンボリックな意味が多く隠されています。ラテン語でoctoとなる数字の8は、いつの時代、いつの文明においても、力強く普遍的な 価値を伝えてきました。数学者にとって“8”は永遠に不変な無限大を、中国の『易経』では宇宙全体を、またアジア文化圏に於いてはより広範な繁栄や力の具 現化を象徴してきました。OCTOには、こうした象徴的な内容が非常に濃い形で混在します。そして、時計である以上に美や感情的価値に満ちた広い見地を求め、純粋な“時計”という概念を超えるのです。一方では落ち着き、完璧さ、不朽性、永遠性、他方では専門知識や 時計学に於ける熟練といった豊かな価値 を伝えることで、明瞭で幾何学的なシンプルさを有するOCTOは多くの複雑な側面を持ちます。
この度登場する、純粋でパワフルな新作ウォッチ「ブルガリ オクト」は、そのカリスマ性、個性、そして非常にグラフィカルな洗練された様式に満ち溢れ、ウォッチメーキングに於ける男性的価値を見事に映し出します。 時計としての伝統、且つベーシックな機能を提供する、控え目でクラシカルな読取り機能に、そのコンテンポラリーな美的調和が組み合わさります。OCTOの 形状はこうしたタイプの時計が持つ従来基準を破り、調和を生む非常に洗練された大きさと共に、独特の時計学的特性を主張しながら根本からイメージを一新し ます。
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…宇宙進化論。数学と天文学の分野において洗練された英知。永遠に不変な無限大。
壮大です。
私はただ視覚的、感覚的に八角形が好きで、それに色々なところで見聞した八角形の意味が好きでアカルタマのロゴを作りましたが、このようなかっこいい説明を読むと、とても嬉しくなります。
正八角形をアカルタマのロゴ状に立体にすると、正方形と正三角形だけでできた「同相双四角台塔 Square orthobicupola」という形になります。立体の八角形が、とてもシンプルを極めたような三角と四角でできているって、おもしろいなぁと思いま す。そしてシンプルな図形や立体はは本当に美しいです。
ブルガリ・octoの記事のオリジナルはこちらです。