デザインの学校を卒業してはいますが、私は絵を描くのが上手くありません。
すごく下手と言ってよいと思います。
学校を卒業した当時、やっと苦悩に満ちたデッサンの授業から解放され、心から安堵しました。精密描写の授業では湿気たパンや砕けたクッキーなども金属や石以外の素材も描き、モデルになっているパンを食べてしまってやろうかと思ったことも何度もありました。その苦労の甲斐もなくでも絵はうまく描けません。でも下手ですとばかり言っていられない状況はすぐに多発しました。そこで印刷等に詳しい方の助言を得て、まずはIllustrator8なるソフトで絵を描いてみました。
これは私にとって、画期的に楽しく便利なソフトでした。今まで使っていたソフトとぜんぜん違います。楽しい!
多分、絵の上手な方なら自分で描いたほうが早いしきれい、というようなものでも、私はこのソフトを使って描きたいなぁと思っていました。なにしろ私は絵を描くのが下手なのです。
使い方はよくわからなくても楽しくて楽しくて、無用にたくさんの絵を描いてみました。
絵が下手だからといって、描きたいものがないわけではないのです。それに私の場合は、印刷物やご案内、ロゴや広告などをその後多く作るようになったので、 使えて良かったと思える筆頭のソフトが、Illustratorで。(使っていて一番相性が悪いのは会計ソフト。何年経っても苦手)。
サイトに合わせ、石をテーマにしたものを掲載しました。何年も前に拙い技術で描いたもの、アカルタマで使ったもの、そして、ご注文頂き納品させて頂いたもの等、色々ですが、少しずつまたアップしていけたらと思っています。
絵を描くのは下手ですが、私は絵が好きです。いつか「私の趣味は絵を描くことです」と堂々と言えるくらい、本当は上手になりたいと思い、学生時代の教材だった水彩の画材は、実は今でも大切にとってあります。
そうだ明日にでも画材の箱を開けてみよう。箱を開けても、何か自分でその絵の具で描くわけではないけれど…
Illustratorで描く絵で、今は精一杯です。
でもいつかは、と思いつつ。絵の具で絵が上手に描けるのは、素敵だなととても羨ましく思います。