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「宇宙」「太古の森」そして「水」… これは私の作るアクセサリーの永遠のテーマです。
雫がついた雨上がりの蜘蛛の巣が子供のころから大好きで、時間を忘れていつまでも眺めていたことをよく覚えています。
それは大人になっても変わらずに、雫をたくさんつけた蜘蛛の素を見つけると、今でもとても嬉しくなります。そして、こんなアクセサリーがあったらいいなぁ…とずっと思っていました。
それは一本の糸と水滴からできているも同然です。私にとって「雫」を表現するには水晶こそが最適な素材ですが、「蜘蛛の糸」はいろいろと試作を重ねました。
自然の美しさには適わないとわかっていても、それでも自分がそのようなミニマルでも神々しい、本当の自然の蜘蛛の糸と雫を模範としてアクセサリーを作るなら、その雫の並び方も、五線譜に並ぶ音符の如く美しくしたかったのです。
できれば本当に雫のように、つーっと糸を流れるような…。
長い年月をかけ、試作したネックレスの長さは多分ドイツを縦断して戻ってくるほどになるのではないかとも思えます。
それほど闇雲に色々な素材や「雫」の並び方の試作を繰り返しました。
結局一番自分で納得できて美しいと思えるのは、あるがままの自然のように、やはりとてもシンプルなものでした。
シンプルでもとても丈夫な蜘蛛の巣のアクセサリー web drops ができました。