🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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知人のケーキ

by Jade

年に数回だけ会う年来の知人がいます。ほとんどの場合は、うちに遊びに来てくれて、どこかで食事をし、またうちに戻ってケーキを食べながら夜中まで他愛もないことを話します。

知人は健康に対する意識がとても高く、有機栽培の食材を選りすぐって食べることを習慣にしています。うちに来るときに持ってきてくれるケーキも、有機食材ばかりを使ったパン屋さんの自家製ケーキです。が、このケーキがとても、とてもとても、とても甘いのです。

普通のパン屋さんやスーパーで売っているケーキでももっと食べやすい甘さだと思うのですが、この有機食材のケーキはどうしてこんなに甘いのか、有機栽培の甘味料とはこんなに甘い物なのか、私にはわかりません。

せっかく良い素材のものを持ってきて下さっているし、食事の後ですが、私はもっとおなかがいっぱいになる前に、いつも急いでいただいていました。私にとっては、ゆっくり食べていたら食べきれなくなってしまう甘さです。

知人が訪ねてくれる際、私は何度かケーキを自分で作ってみたり、スーパーに入っている普通のパン屋さんのケーキを買ったりと自分なりに用意して、知人のケーキと一緒に大皿に並べたりしてみました。自分で作ったやつが食べたいと言ってみたり。
でも知人は気を遣ってくれて、必ず「たまには普通のケーキも食べてみようかな」と、その私が用意したほうを選んで自分のお皿に取ってくれるのです。
すると、知人が持ってきてくれたケーキだけが大皿に残って見えてしまうし、なんとなくバランス的に私はまた知人のケーキを自分のお皿に取ってしまうのです。。極甘のほうです。

でもつい数日前ですが、いつも私があまりにも急いで知人のケーキを食べるので、知人は私はこの有機食材の極甘ケーキがとても好きだと思ってくれていたことがわかりました。

私は知人に、いやいや食事の後だしね、すごく甘いし食べきれなくなっちゃうから。
と正直に言ってみましたが、知人はたぶん次回もこのケーキを持ってきてくださると思います。
きっと、知人はずっと心の中で「もっと味わって食べてーーー!」と叫んでいたことでしょう…

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