少し前に出展した展示会で、シベリア・アルタイ地方のシャーマンの女性と知り合いました。ブースが隣同士だったご縁です。
私はもちろんいつも通りにアクセサリーやクリスタル、鉱物など展示していましたが、そのシャーマンの方は物品販売はせず、ただシベリアの革や木工雑貨ブランドの「お手伝い」としてブースにいらっしゃいました。
「どうしてだろう、私この方を知っている。どこかで会ったかな。」という気持ちが、確信のように初めから私にはあったのですが、とても不思議なことに、このシベリアの女性も搬入日からずっと私に対して同じことを思っていたそうです。
彼女はロシア語しか話しません。常にシャーマン弟子兼通訳の方と一緒です。
でも、テレパシーというものがあるのなら、私はこの方の気持ちや考えていることが、ほんわりとわかるのです。そして、彼女も私が言おうとすることを、わかってくださるようでした。
もしかしたら「前世で何かのご縁があった」という表現が、ぴったりだったかもしれません。
そして最終日。
数日間どうもありがとう、と近隣のブースの方々とご挨拶を交わし、シベリアの女性とは最後にご挨拶。
「お会いできて嬉しかった」と話していたら、彼女の目から涙がぽとり。それを見た私の目からも涙がうるうる、ぽとり。
本当にどうしてだろう…。数日前に会ったばかりなのに。
彼女は自分の腕輪を外し、私につけてくださいました。
さずがに私には意図がわからず「?」と思っていたところ、お弟子さんの方が
「この腕輪は、あなたがシベリアに来る道しるべになります。ぜひ私の住む街へ来てください。」と言ってくださいました。
私の心の声 → おおおお…まるでリアルロールプレイングゲーム…でもアルタイ山脈か…ちょっと遠いな。じゃついでにラーミアもください!とはさすがにこの時は思いもせず、いや思ったけれどももちろん言葉にもしませんでした。シベリアは私が地球上で一番行きたい場所だと、このときは彼女達には言っていなかったのに、もしかしたら本物のシャーマン…。
さらに、今後も連絡が途絶えずに続くように、ソーシャル・メディア、SMSにてシャーマンにとってのクリスタルとは、クリスタルを使う意味について、講義をしてくださると申し出てくださったのです。これは私は即答でありがたく拝受することにしました。
このようにして、シベリアン・シャーマンのクリスタルの授業が始まりました。
シベリアン・シャーマンの「クリスタル」とは主にいわゆる透明な水晶です。SNSのボイスメッセージでシャーマンの女性が話している隣で、弟子の方が通訳して話してくださいます。
そして、質問や感想を私がメッセージでおくると、また後日ボイスメッセージが届くという授業です。
このように「シベリアン・シャーマンにとってのクリスタル」を習うようになって、かれこれ数ヶ月が経ちました。
この間に、私は何を学んだのか…
などとぼやきのようなメッセージを送りますと、優しい彼女達はいつも
「あなたはもうクリスタルについて充分知っている。私達はその知識の引き出しを開けるだけ」
と答えてくださいました。
引き出しか…どこにあるんだろう。
うちの家具の話ではないということはさすがに私にもわかりました。自分の中という意味です。
何を学んでも同じですが、水晶・クリスタルについての学びにも終着駅はありません。が、ただ一つ、今の私にわかることは、私はきっとこのシベリアン・シャーマンと出会うために、あのベルリンの展示会に行ったのだということです。

今は水晶・クリスタルについての、終着駅のない学びがとても楽しいです。