🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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マスク着用の義務と駐車禁止の共通点考察【北ドイツの場合】

by Jade

日本にいる友達と話していてもなかなか信じてもらえないことは、ドイツは屋外やマスク着用が義務付けられている場所以外、マスクをしている人はとても少ないことです。

電話で話していて多くの場合、それぞれ住む場所の規制の話になりますが「え、なんで?ドイツの人、マスクしないの?」と聞かれます。私もマスクは好きではなく、できればしたくないので「なんで意味がない場所でマスクをするの?」と逆に聞きたくなってしまいます。

ドイツは州によって規則がだいぶ違いますし、北ドイツの中でもハンブルグと近隣の州でもだいぶ違います。他の州はもうマスク着用の規則が撤廃されたところもありますが、ハンブルグは統計上も感染者数の数字を見ても、誰も理解できない謎の理由で規制撤廃が延期されてしまいました。感染者数はドイツ内でも全く多くないのです。

ハンブルグでマスクをしなくてはいけない場所は
・店内
・電車やバスなどの公共の乗り物の中と駅構内
・病院や医療施設
です。

そして、ドイツに住む多くの人たちは、これらの場所から外に出るとパッとマスクを外してしまします。これはcovid-19で社会が変わり始めた2年前から同じです。規則がない場所ではマスクをしている人はほとんどいません。

日本にいる友人・知人にとても驚かれるので、私なりに考えてみました。その結果、自分なりにも納得できる理由が見つかりました。たぶんなのですが、多くのドイツに暮らす人々にとって、マスクの着用義務とはすなわち駐車禁止のようなものなのです。つまり、罰金等が発生するから、マスクをするのです。

例えば、ドイツ第二の都市・ハンブルグでは電車に乗るときや降りるとき、駅構内に自動改札のような切符を確認する設備はありません。たまーーーーーに車内で切符を確認する人が一人一人見て回っていますが、混んでいる時間帯や休暇の季節はそんな係の人に遭遇しません(どんだけ人手不足なんでしょうかね)。covid-19が猛威をふるい始めてからは、もうオフィシャルに「従業員の健康的安全を考慮して切符は確認しません」と言い切っていました。それでも多くのドイツに住む人たちは切符を買います。
なぜかといえば、それは万が一、切符を買わずに乗車していることがバレると罰金だからです。

そう、コ口ナよりも怖い罰金です。だから、ちゃんと切符を買います。駐車禁止のサインの場所も、これと全く同じです。ほんの少しの時間でも、駐禁の場所に車を停めることをドイツの人たちはとても嫌がり、有料でも駐車できる場所を時間をかけて探します。真面目な国民性とかいうよりは、私から見るとただ罰金が怖い、罰金を避けたいだけに見えます。

マスクもこれと同じなのだと思います。電車の中でマスクをしていないと、罰金です → だから、駅を出たらすぐ外す。
大変わかりやすい理論ですね。これで自分なりにも納得できました。

…まぁ私もマスクが好きではないから、ドイツのこのすぐマスクを外す習慣には疑問も抱いていませんでしたが。
ハンブルグも、ドイツの他の州のように早くマスクの規制が撤廃になる日を私も心待ちにしています。いつになるのかな。

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