🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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【そうだこれでいこう】「私の専門は古神道です」

by Jade

そろそろ自分が研究したい方向性を具体的に決めたほうがよさそうな空気感になってきました。宗教学自体が宗教の内容ではなくて社会システムとして探るものなので、とりあえず社会現象や社会問題と絡めるのが宗教学の最近の流行りなようです。「ジェンダーと宗教」「ポスト植民地時代のキリスト教と土着の宗教」とか「熱狂的なサッカーファンは宗教か」とかとか。

勉強会などで一緒になった学生と話すと(相変わらずzoomですけど)、結構皆さんしっかりとこれから研究したい、あるいは勉強したい内容のヴィジョンを持っているようになってきました。目標が変わるかもしれないけれど、と言う人もいますが、見識を深めたい方向性が決まっていることは良いことだなと、私は単純にそう思います。

「で、あなたは?」と当然私も聞かれるのですが、うーん、神道の勉強がしたいのだけど。でもそれですと深みが全くありません。即席でいろいろ答えたりしていたのですが、その場しのぎのように答えていながらもだんだんと自分の研究したい内容が少しずつ明確になってきたように思います。

私はね、古神道の勉強と、2600年以上続く天皇家と祭祀について研究したいの。

これが今の精一杯の答えです。全然明確になりきってはいないのですが「えええっなにそれ」という、たぶんドイツですと10人中15人くらいは何を言っているのかわからない答えかと思います(すみません、ちょっと上から目線すぎますけど)。それに、もしかしたらいろいろな科目に別れている中では「宗教人類学(アンソロポロジー)」の分野になるようにも思います。でもまぁいいのです。

ドイツでは、正確にはオーストリアやスイスを含めたドイツ語圏では神道の研究をしている人たちが極端に少ないです。日本学でも仏教を研究している人たちは比較的多いのですが、神道は本当に少ないです。少し前までは私の大学でも日本に長く滞在した経験がある教授がいらっしゃいましたが、すでに引退されてしまいました。教授もいなくて私は神道の研究がドイツでできるのでしょうか、よくわかりませんが、とりあえず私は日本語が原文で読めます。それに、古神道の勉強と天皇家の祭祀については、周りの学生が「ええええっ」「おおおおぉ」と驚くからといって、威嚇のために答えているわけでもありません。実際に興味があり、本当に勉強したいことなのです。

そんなことも踏まえ、今セメスター最後の小論文もそろそろ書き始めようと思います。

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