🇩🇪 多彩で多色、カオスで雑多なドイツの日常から時事のテーマも気ままに綴る身の丈自由帳 🇪🇺

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それぞれの休暇【夏も終わりに近づいて】

by Jade

長い休暇から、少しずつご近所さんがぽつぽつと帰ってき始めました。そろそろハンブルグはびっ子たちの新学期が始まるのだと思います。ドイツは州によって、また毎年夏休みの時期が違うので、お子さまがいらっしゃるご家庭が戻ってこられると「もうすぐ新学期なのだな」ととてもわかりやすいです。

でも他の州はまだまだ夏休みの真っ最中、とくに夏休みが始まるのが遅い南ドイツの人たちは、まだまだ休暇で大移動中なのでしょう、ハンブルグの中央駅も毎日溢れんばかりの人で大賑わい、大混雑しています。

私がこの時期に好きなのはソーシャルメディア・SNSで皆さんの休暇の写真を見ることです。あの友達の小さかったお嬢さん方、こんなに美人さんになったんだ、とか、うわぁこんな避暑地で8月を過ごしたいわぁ、とかとか。…まぁ実際は「あら、これはデジャ・ビュかしら」と思うほど似たような場所の写真もSNS には多いけど。それも別の意味で楽しいし?

一番楽しいのは、やっぱり旅行を楽しまれている人たちの笑顔が満載の写真や動画です。すごく好き。あとは普通はなかなか行けないような場所に行っている人たちの写真。誰も行かない(行けない)ような場所の写真が自分のスマホから見られるなんで、とても贅沢なお土産をいただいたような気持ちになります。

旅行というのは、その人のセンスがにじみ出る気がします。あと何を大切にしてるか、とか人生観のようなものもとか。非日常的な時間だからかな。
その旅行、素敵だな、とたくさんのお話を聞きたくなるのは、私の美容師さんの旅行のスタイルです。休暇の際、彼はパートナーと大きな犬と2人+1匹で車で出かけます。あまり長くお店も留守にできないので、ヨーロッパでは短い2週間程度の彼らの夏休み。
去年はフランスの海へ、でも夏は混み合う地中海ではなくて、大西洋側の海岸線を回ったそうです。夏に行くなら人が比較的少ない大西洋というこの旅慣れ感。気に入った街に滞在して、静かな長い海岸線を毎日わんこと散歩して。街の中の食事処もいいけれど、何キロも歩いた海岸の先に漁村があってね、そこで食べた小さな屋台の魚が最高においしくて、結局毎日そこに食べに行ったんだ、とかなんとか。最高にいいですなぁそういうの、最高の旅行ではないですか、と私は思いますし、実際に言います。

私はこの話、すごく共感できます。ぜんぜん場所は違う、うちから近場のバルト海だけど、やっぱり海岸線を何キロも歩いて食べる漁師さんがやっている屋台のお魚、本当においしいと思います。海辺を歩くと不思議とおなかも空くし。
この辺りのお魚は、日本からいらっしゃった方をお連れしても「シンプルな料理ですごくおいしい」と皆さんおっしゃってくださるので、必ずお連れします。←ほぼ強制連行

それはいいとして、私の美容師さんの、確か一昨年のスウェーデンの休暇の話も好きです。かなり私と感性が合う旅行をされているようです。彼らは今年はどこに行くのかな。次の予約のときに今年の休暇の話を聞かせてね、などと口約束をし、休暇の楽しいお話を聞いた上に、名前は失念したけどおまけで何とかいう良さそうなトリートメントをしてくれて、8月には休暇に行かない私にとって、心の休日のようなとても良い残暑の1日でした。

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