世界中で色々な展示会が開催され、とても慌ただしい季節です。私の周辺ですともちろんドイツ内もですがフランス、イタリア、そしてスイスなどからも展示会に行ってきた方や展示されてきた方々のお話、そしてソーシャルメディア、SNSでもすぐに色々なショーの様子がタイムラインに流れてきて楽しいです。
私が出展する規模の合同展示会ですと、デザイナーやアーティストとかクリエーター系とか枕詞が名前に付着しているような物を自ら作り出す人たちばかりですので、他の出展者から一目置かれるのは、特に誇らしいことです。
それは作品や商品だけではなく、ブース内全部が雰囲気のあるおしゃれな人たちだというのは、まぁどこの国でも同じだと思います。
スクール・ヒエラルキーのような、ショー内ヒエラルキーのような。
さらに五目くらい置かれる存在なのは「いやぁー市販のじゃつまんないからさ」とか「高いお金だすことないから自分で作っちゃったよ」とさらっと超かっこいい棚やデコまで自分で作ってしまう器用さを披露してくれる人たちなのも、世界共通だと思います。
私はといえは、もう10年以上も「うわぁそういうのってかっこいい」と憧れているので、自作の棚類やデコなども作ったりしています。Do It Yourself DIY というやつです。密かにショー内ヒエラルキーの頂点を目指しているのです。
ですが、あまり自慢にはなりませんが私はたぶんかなり残念なものを作っているような気がします。展示会開催期間中、暇な時間帯にふらふらと歩き回っている他の出展者が私に言ってくださるうちの十中八九は
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「アイデア は いいよね」Die Idee ist gut. the idea is gut.
あるいは
「アイデアは悪くないね」Die Idee ist nicht schlecht. the idea is not bad.
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これは「それ、いいアイデアだね」Das ist eine gute Idee. that’s a good idea. とはかなり違う感じが私にはするのですが、実際違うのです。
「それ、いいアイデアだね。」は、私の感じですと褒め言葉です。素直に「ありがとう」と、会話が終了できるシンプルな褒め言葉です。
「アイデア は いいよね。」は、本当はもっと感想があったり、アイデアはいいけど、何？その後にどんな文を続けたいのと、私は次の言葉を待ってしまいます。私は「それ以外の正直な感想も大歓迎ですよ」といいます。
たいていの場合は「いいの、気にしないで。」的なことを言って立ち去ります。←じゃ始めから何もいうなと私は心の中で思います。中にはさらに暇な人もいて「僕だったら、私だったらこうするよ、たとえばね、これこれこうこう…………………」←さらに良いアイデアをありがとう、私のアイデアも使っていいから自分のブースでやればと私は言います。
色々工夫し模索して作るわりには私はあまりかっこよい棚が作れません。自分が一番よくわかっています。木工も得意ではありません。どの木が硬いとか木工に向いているとか、よくわからないのです。
それに、去年はとても慌ただしくDIYで何かもう一工夫…という時間も気力もなくて。
もしかしたら私の残念なDIYブースを楽しみにしていた人たちには申し訳ないのですが、ちゃんとかっこいい市販のミニ棚を購入しました。展示会にぴったりです。
でもそれでよかったのです。去年ほど他の出展者から私のブースについて、ポジティブで正直なコメントをいただいたことはありません。
「それ、どこで買ったの」
いいでしょ? ほしくなっちゃうくらいかっこいいでしょ。まぁアマゾンで普通に買ったんだけどね。
「アマゾンの de? fr? ちょっとリンク送ってほしいんだけど。」と、思いの外たくさんの出展者が連絡先をおいていきました。約束しましたから、私はばか正直に棚が買えるリンクを皆さんに送りました。いやはや私は買い物上手だったのですね。
その同じ展示会が、もうすぐ始まります。もしかしたら同じような棚の出展者が増えているかもしれません。まぁいいのです。
今回は、私は少しだけ手作りでデコレーションを作りました。何事もほどほどに…棚やデコに時間を取られすぎてアクセサリーが疎かになってしまっては本末転倒ですから。
